第4回 金のエネルギー(庚と辛)
「風の時代」は、価値観が流動的に移り変わる時代。
正解がひとつではないこの世界で、自分らしい選択を貫くには、鋭さと覚悟が必要です。
その役割を担うのが、「金」のエネルギー。
金はただ硬く冷たいものではなく、「研ぎ澄まされた意志」と「美しさを求める魂」の象徴です。
混沌とした情報の波の中、何を選び、何を断ち、どこへ進むか。
その決断の瞬間にこそ、「金」の魂が光ります。
シリーズ第4回目は、「金」のエネルギーを持つ2つの十干、「庚(かのえ)」と「辛(かのと)」に宿る力をお伝えします。
「切り拓く力」と「洗練された芯の美しさ」を持つ庚・辛の世界
庚(かのえ)=鉄を打つ刃のエネルギー 🔨
魂のテーマ:突破する力と信念の剣
庚の魂は、まさに「未完の鉄」。
鍛えられることで真価を発揮し、困難や試練によって光を放つ存在です。
自分の信じる道をまっすぐ進み、迷わず切り拓くその力は、まるで“意志を持った剣”。
周囲の意見に流されず、自分に課したミッションに忠実に生きる姿は、時に孤高に映るかもしれません。けれどそれは、ただ頑固なのではなく、「自分であることを手放さない強さ」なのです。風にあおられても、軸をブラさず前へと進むその力強さは、時代の大きな転換点にこそ求められています。
鍛えられるほど輝く鉄のように、あなたの魂もまた、経験という火と重圧という金槌により、より強く・よりしなやかに磨かれていくことでしょう。
辛(かのと)=繊細に輝く宝石のエネルギー 💎
魂のテーマ:真価を知り、整える美しさ
辛の魂は、細やかな感性と高い美意識を併せ持った「洗練の象徴」。
それは人知れず研磨された宝石のように、控えめでありながら、目を離せない魅力を放ちます。言葉や感情、空気の「ほんの少しの違い」に気づく力。それは、他の誰も拾わない“真実”を見抜く繊細な知性でもあります。
だからこそ、曖昧なものをそのままにせず、見えないズレやノイズを整え、「本質」へとたどり着こうとするのです。それは優しさのようでいて、どこまでもシビアな愛。
人や場を整え、磨き、純化する「静かな革命家」──それが辛の魂の真骨頂です。
あなたが求める“美しさ”とは、形だけの飾りではなく、
「本質を残し、余分を削る」ことで生まれる静謐な輝きなのかもしれません。
⚖ 金のエネルギーまとめ(庚・辛)
庚(かのえ)=鍛えられる鉄のエネルギー
- 力強く、突破力にあふれる魂
- 試練やプレッシャーを乗り越えて、本当の強さを得る
- 自分に課した使命に忠実で、揺るがない軸を持つ
- 「鍛えられてこそ輝く存在」──それが庚の人です
辛(かのと)=磨かれた宝石のエネルギー
- 繊細で洗練された感性、美意識の高さ
- カオスの中から本質を見抜き、整え、輝かせる力
- 控えめでも、内にある意志は強くしなやか
- 「本物しか残さない」潔さと気高さを備えています
🍃風の時代における「金」の美徳
軽やかさや柔軟性が注目される中、「自分が信じる価値を貫くこと」は、時に孤独で、時に厳しい選択を伴います。
でも、それこそが「金」の魂が果たすべき役割。
しなやかに鋭く、自分らしく、潔く。
あなたの中にあるその“芯の輝き”は、今まさに求められている力です。
迷いの時代に、希望の道を照らす一筋の光として──
あなたの金の魂が、静かに、そして確かに輝き出しますように。
次回のご紹介
次回は、「水」のエネルギーを持つ日干「壬(みずのえ)」と「癸(みずのと)」についてお届けします。
流れ、浄化し、繋げる力。
水のエネルギーは、風の時代の混沌をしなやかにくぐり抜け、真の調和へと導く魂です。
どうぞお楽しみに✨