空気が冷え、露を結び始めると、ようやく残暑も終わり。はかなさが漂う秋景色の中で、嬉しい実りの季節が到来!
二十四節気 白露(はくろ)
二十四節気15番目の 「白露」 9月7日~9月21日です。次は9月22日の「秋分」です。
昼夜の気温差が大きくなると、朝夕には露が降りるようになります。昔の人は、この露を「白露」と名付けました。早朝、空が白むころに見られた露は、太陽が昇ると姿を消し、草花や土の匂いも露とともに消えてしまう。このはかなさが秋らしく情緒豊かな風情です。
一方、田畑や里山では待ちに待った実りの季節が始まります。夏の日差しを受けて大きく成長し、色付いた食材が、あちこちで今か今かと収穫のときを待ちます。人々の踊るような気持ちが目に浮かぶようです。
七十二候
初候
草露白 くさのつゆ、しろし 草に降りた露が白く光って見えるころ 朝夕の涼しさがはっきりと感じられるようになり、秋の気配がますます濃くなる
次候
鶺鴒鳴 せきれい、なく セキレイノ「チチィ、チチィ」と言う鳴き声が聞こえてくるころ 尾を上下も降り、地面を叩きながら歩く姿がかわいい
末候
玄鳥去 すばめ、さる 春先に日本にやって来たツバメが、暖かい南の地域へと帰っていくころ 来年の春まで、しばしのお休み
旬の物
食材
- 巨砲
- カボチャ
- 秋ナス
- 昆布
- 落花生
- 栗
- タチウオ
風物詩・習わし
- コスモス
- ケイトウ
- 御山洗い 夏の間登山者で賑わった富士山を洗い清める初秋の雨 雨後の澄んだ空気で富士山が清らかに見える