「木火通明(もっかつうめい)」という言葉をご存じですか。木と火の関係は、相生です。木が火を生み出します。それによって火は赤々と燃えます。火は木がなくては燃えません。火は木のエネルギーをもらって輝くのです。
木火通明(もっかつうめい)
「木火通明(もっかつうめい)」とは、木が火を生み、火が明るく燃えるという、五行の流れが美しく整った状態を表す言葉です。
中国式四柱推命では、甲(きのえ)と丁(ひのと)の五行が命式内で隣に位置することをさします。
木と火が互いの役に立っていて、きれいなよい関係です。
頭の回転が早く、知恵がよく働き、表現力にも恵まれた理想的な状態です。
木は、伸びようとする力、考え、意志を表します。
火はその木が燃えて明るさとなります。
それは、情熱や言葉、感情として表現されます。木がしっかりと根を張り、枝葉を伸ばすからこそ、火は燃えやすく、美しく明るい光になります。
この関係が命式内にあると、知的で、表現力があり、説明がうまかったり、思ったことを率直に伝えたり、人前で話すのが得意だったりします。
話す・書く・教えるなど、言葉を使う仕事や、人に何かを伝える役割によく向いています。
また、周りの人に対して、自然にあかるさや前向きな雰囲気を与えることができるのも特徴です。
木が強すぎても火が強すぎても、バランスが悪いときれいに燃えないので、表現力が自然ではないということもあります。
大切なのは、木と火がほどよく調和し、自然な流れになっていることです。
バランスがよければ、無理のないかたちで、自分の考えや感じたことを、明るく伝えていくことができます。
自然体の明るさを持ち、言葉が相手にすっと届いたり、さりげない言葉で相手の心を癒したりすることもあります。
そのような甲と丁のよい関係性を表すのが「木火通明」という四文字熟語です。