干合について思うこと
干合って、本当にすごい
以前の記事でも書きましたが、私が中国式四柱推命に深く魅せられた最大の理由は、「干合の扱い」にあります。
中国式四柱推命では、日本式四柱推命で用いられる空亡や特殊星を使わなかったり、通変星の捉え方が異なったりと、いくつか大きな違いがあります。
その中でも特に特徴的なのが、「干合」をとても重視する点です。
中国式四柱推命では、干合を使わないことはありません。
むしろ、干合を見ずして命式は語れない、と言ってもいいほどです。
この点に、私は強い衝撃を受けました。
干合とは、陽干と陰干という決まった十干同士が結びつき、必ず何らかの変化や作用が起こる関係です。
だからこそ、とても奥が深いのです。
干合とは何か
「干合」という言葉は、日常生活ではあまり使われません。
主に、四柱推命や占星術の世界で用いられる専門用語です。
四柱推命における「干」とは、十干のことを指します。
その十干が二つ合わさることで、特別な作用が生まれる。
それが「干合」です。
その作用には、良い意味もあれば、困った意味で現れることもあります。
よくも悪くも、因縁の深い二つの干と言えるでしょう。
干合は、必ず「陽干」と「陰干」の組み合わせで起こります。
この関係、何かに似ていませんか。
そう、「磁石」です。
N極とS極が引き合うように、陽と陰は自然と引き寄せ合います。
日本式四柱推命では、干合同士は「仲が良い」と教わることが多いですが、
中国式四柱推命では、仲が良いだけでは済まない場合が多々あります。
干合によって、かえって身動きが取れなくなったり、
運気が大きく揺れ動いたりすることもあるのです。
だからこそ、干合の扱いは難しい。
しかし同時に、非常に多くの現象を読み取ることができる、奥深い技法でもあります。
干合の組み合わせ
干合の組み合わせは、全部で5つあります。
陽干:
甲・丙・戊・庚・壬(木・火・土・金・水)
陰干:
己・辛・癸・乙・丁(土・金・水・木・火)
この組み合わせを見ると分かるように、
陽干は陰干を剋する関係になっています。
これは、以前の記事で触れた「五行の相剋」の関係と同じです。
干合の3つの種類
干合は、どの柱で起こるか、どの条件が揃うかによって、
次の3つの形に分かれます。
- 変化干合
- 無作用干合
- 倍加干合
変化干合について
変化干合は、非常に強烈な干合です。
文字通り、別の干・別の五行へと変化するからです。
この仕組みを初めて知ったとき、私は本当に驚きました。
特に印象的だったのが、
火が水へと変化する干合です。
火と水は、真逆の性質を持つ存在。
まさに太極そのものです。
誰がこの理論を体系化したのでしょう。
その発想力に、ただただ感嘆します。
ただし、変化干合には重要な条件があります。
それは、月令が変化後の五行と一致していることです。
この条件が満たされない場合、変化干合は成立しません。
変化干合が起こり得るのは、次の柱の間です。
- 年干と月干
- 月干と日干
- 日干と時干
無作用干合について
無作用干合とは、
二つの干の結合力があまりにも強すぎて、
結果的にどちらも動けなくなってしまう干合です。
表面上は存在しているものの、
作用としては消えてしまったかのように見えます。
命式では、年干と月干の関係でのみ無作用干合が起こります。
日干では起こりません。
日干が消えてしまっては、命式そのものが成立しなくなるからです。
倍加干合について
倍加干合は、変化干合が成立しなかった場合に起こります。
変化干合は、月令という厳しい条件があるため、
条件が合わなければ成立しません。
その場合、干合した干の力が弱まるのではなく、
日干と干合する干が一つ増えるという形で作用します。
これが、倍加干合です。
干合の底力
運気を大きく左右する干合
干合は、命式の天干同士で起こるだけではありません。
大運や年運など、行運との間でも起こります。
そのため、ある年に干合が重なると、
五行バランスが大きく変化し、
人生の流れそのものが変わったように感じることもあります。
干合は、命式を読むうえでも、
運気を読むうえでも、
決して外すことのできない重要な要素なのです。


