通変星の食傷を意味する事柄は何でしょうか。
食神(しょくじん)と傷官(しょうかん)の2つをまとめて食傷と言います。
食傷とはどんな通変星か
食傷は、**比劫(自分)から見て「生じる星」**にあたる通変星です。
通変星の流れで見ると
比劫 → 食傷 → 財星 → 官星
つまり、食傷は
比劫から見て1番目の通変星になります。
食傷は
自分の内側から外へ向かってあふれ出るものを表します。
- 言葉
- 表現
- アイディア
- 技能
- 感情
- サービス精神
など、
自己表現・発信・アウトプットを象徴する星です。
五行別・食傷の対応
比劫が木 → 食傷は火
比劫が火 → 食傷は土
比劫が土 → 食傷は金
比劫が金 → 食傷は水
比劫が水 → 食傷は木
食傷のよい表れ方
食傷が喜神の場合
食傷がよい面として表れると、
自己表現が自然に外へ向かい、
コミュニケーション能力の高さとして発揮されます。
- 他人に親切にできる
- 手助けや世話を進んで行う
- 人の気持ちに寄り添える
また
言葉・表現力・感性を活かして
- 芸術分野で活躍する
- よいアイディアや技能を提案できる
- 発信力を仕事に活かせる
といった形でも表れます。
自営業や商業では
他人のニーズによく気づき、
企画力や発想力を活かすことができます。
食傷は財星を生じる星のため、
財星も喜神である場合、良さがさらに増します。
また
人に対する気遣いが自然にできるのも、
喜神食傷の特徴です。
食傷の悪い表れ方
食傷が忌神の場合
食傷が忌神として働くと、
エネルギーが分散しやすくなります。
- 集中力が続かない
- ミスや失敗が増える
- 飽きっぽくなる
特に傷官は
「傷」の字が示すように、
怪我やトラブルに注意が必要です。
また
本来は表現の星であるため、
忌神になると
- 言いたいことを言えずに抱え込む
- 不満やストレスを溜めやすい
- 愚痴や不平が増える
といった形で出ることもあります。
食傷は日干を消耗させる星なので、
事故・病気・体調不良として表れる場合もあります。
さらに
喜神である官星を剋してしまうため、
仕事面の不安定さが目立つこともあります。
人を助けたい気持ちが強いため、
困っている人を見ると放っておけず、
やり過ぎて疲れてしまう点にも注意が必要です。
女性の場合
男性との関係がうまくいかなくなる
という読みになることもあります。
まとめ|食傷は「外へ出る力」の星
- 食傷は自己表現・発信の星
- 喜神なら才能として活きる
- 忌神なら消耗や不満になりやすい
- 財星・官星との関係も重要
食傷は
抑える星ではなく、上手に流す星。
命式全体のバランスと
喜神・忌神の判定が、読みの鍵になります。


