四柱推命に使われる用語について2

四柱推命の基本

中国式四柱推命・日本式四柱推命 共通の大切な概念

🌙 月令(げつれい)を得るとは

四柱推命では、中国式でも日本式でも「月令を得る」という言葉はとてもよく使われます。
文字からも分かるように、「月令」は 生まれた月(=月柱) に関係する情報です。

四柱推命は、生まれた
・年
・月
・日
・時刻
の4つの柱で構成されていますが、その中でも 月柱 は特に重要で、個人の性質や運勢に深く影響を与えると言われています。


◆ 月令とは?

三木照山先生の『四柱推命の完全独習』からの引用をわかりやすく説明すると…

日干が生まれ月の指令(エネルギー)を受け、生き生きと力を発揮できている状態を「月令を得る」と言う。

たとえば

  • 日干が
  • 生まれが 春(寅・卯・辰)

この季節は木の勢いが最も強い時期なので、甲のエネルギーがグッと高まり、
「月令を得ている」=とても力が強い命式になる
という意味です。


◆ 「令」とはどういう意味?

「月令」の令には、
・命令
・規律
・指令
といったニュアンスがあります。

私(恵子さん)が感じるのは、
“宇宙からその季節のエネルギーを与えられる”
という意味合いが自然に近いと思います。

実際、「月令を得ている人」は、
本来の自分の性質が発揮されやすく、生命力が強い
と鑑定の現場でも感じます。

※ この「月令」は、後に出てくる 身旺・身弱の判定 と深く関わってきます。


◆ どんな人が「月令を得ている」のか?

月令は「生まれた月の五行の勢い」と関係します。

つまり、
自分の五行が一番強くなる季節に生まれた人 が、
「月令を得ている」と判断されます。

以下に、五行ごとにまとめました。


🌳 木(甲・乙)が月令を得る季節

春(寅・卯・辰)

春の木々が勢いよく芽吹き、ぐんぐん伸びていくイメージそのものです。
水を得て一気に生長する春は、木の五行が最も強まります。


🔥 火(丙・丁)が月令を得る季節

夏(巳・午・未)

太陽がギラギラと照りつける季節。
火の気が最高潮に高まります。
丙や丁の人が夏生まれの場合、非常にエネルギッシュです。


⛰️ 土(戊・己)が月令を得る季節

辰・未・戌・丑(各季節の終わり)

土は特殊で、
「各季節の最後の十二支」に力が集まります。

  • 春:辰
  • 夏:未
  • 秋:戌
  • 冬:丑

戊・己の人は、この4つの月がもっともエネルギーが働きます。


⚔️ 金(庚・辛)が月令を得る季節

秋(申・酉・戌)

空気が澄み、金属がきらりと輝く季節。
特に秋月の 辛(宝石) は抜群に美しく、
実際に美人さんが多いとも言われています。


💧 水(壬・癸)が月令を得る季節

冬(亥・子・丑)

空気が冷たく澄み、川や海の水が静かに、または力強く流れる季節。
水の五行がもっとも美しく働く時期です。


✨ 月令を得ている人とは?

月令を得ている人は、

  • 生まれた季節が自分の五行と一致している
  • 自分のエネルギーが自然の力と呼応している
  • 本来の自分らしさを発揮しやすい

という状態です。

ただし四柱推命は「八字」で判断するため、
月令だけで運の良し悪しを決めることはできません。