自分の本音を出せる相手がいない日が続くと、人は静かに壊れていく

感想

人は、
怒鳴られたり、否定されたり、責められたりして
一気に壊れることばかりはありません。

むしろ、
何事もない顔で毎日を過ごしながら、
静かに、静かに、壊れていくこと。


誰にも本音を言えないまま、普通の顔で過ごす日々

誰にも本音を言えないまま、
ちゃんと笑って、
ちゃんと返事をして、
ちゃんと役割をこなして生きている。

外から見れば、
何も問題がないように見える日々。

でも心の奥では、
言葉にならない違和感や疲れが
少しずつ溜まっていく。


弱音を吐いた先で、心を閉じていく瞬間

弱音を吐いても、

大丈夫だよ、気にしすぎ
普通はこうだよ
そんなの考えすぎ

そんなふうに返されるたびに、

ああ、これ以上言うのはやめよう
ここでは話さない方がいいんだな

そう思って、
心をそっとしまっていく。


感情を失うのではなく、感情を出す勇気を失っていく

怒りも
悲しみも
違和感も

本当は、ちゃんと感じている。

でも、
出せる場所がない。

それが続くと、
人は感情を失うのではなく、

感情を出す勇気を、
少しずつ失っていく。


本音を出せる相手に、正しさはいらない

本音を出せる相手って、
何かを解決してくれる人でなくていいんです。
正しい答えもほしくない。

ただ、
そうだよね
わかるよ
それ、つらかったね

そう言って、
一緒に立ち止まってくれる人。


感情を見せても、離れない存在

怒っても
泣いても
取り乱しても

それでも離れない相手。

そんな存在が、ひとつあるだけで、

人は、
壊れずにいられる。


理由はないけど、なんとなく疲れていると感じているなら

もし今、

なんとなく疲れている
誰にも話す気がしない

そう感じているなら、
それは弱さではありません。

本音を出す場所が、
足りていないだけなんです。


人は、本音を話せる場所があって、はじめて呼吸ができる

人は、
本音を話せる場所があって、
はじめて呼吸ができる。

静かに壊れる前に、
静かに話せる場所。
それが、
ひとつだけ。