陰陽説と五行説から生まれた四柱推命
陰陽説とは
中国には古くから「陰陽説」がありました。
この宇宙、森羅万象を、性質が対照的な2つの力「陰と陽」に分類した考え方です。
例としては、
- 月と太陽
- 地と天
- 夜と昼
- 左と右
- 女と男
などがあります。
シンプルで明快な区分法のため、中国思想の根本となり、その後の東洋哲学すべての基礎となりました。
五行説とは
五行説は紀元前5〜4世紀に誕生しました。
5つの要素(木・火・土・金・水)が、互いに巡り合い、影響し合いながら世界が成り立っているとする考えです。
「行」には“進む・巡る”という意味があります。
つまり五行とは、世界が常に変化しながら巡っている姿を表しています。
五行十干とは
陰陽説(陰と陽)と五行説(木火土金水)を合わせたものが「五行十干」です。
五行(5つの要素) × 陰陽(2種類)=10
この10の性質を 十干(じっかん) と呼びます。
四柱推命で最初に覚えてほしい「十干」
四柱推命では、この十干が何度も何度も登場します。
見慣れない漢字ですが、日常生活にも使われている字が多くあります。
甲 乙 丙 丁 戊 己 庚 辛 壬 癸
最初は読み方が難しく、私も何度も書いて覚えました。
ここで読み方を整理します。
五行十干の読み方(え・と)
| 漢字 | 読み方 |
|---|---|
| 甲 | きのえ |
| 乙 | きのと |
| 丙 | ひのえ |
| 丁 | ひのと |
| 戊 | つちのえ |
| 己 | つちのと |
| 庚 | かのえ |
| 辛 | かのと |
| 壬 | みずのえ |
| 癸 | みずのと |
「兄(え)・弟(と)」という考え方で、
木の兄=甲、木の弟=乙
という意味があります。
陰陽で分ける十干
陽の五行
甲(木)/丙(火)/戊(土)/庚(金)/壬(水)
陰の五行
乙(木)/丁(火)/己(土)/辛(金)/癸(水)
五行で分けるとこうなります
木:甲・乙
火:丙・丁
土:戊・己
金:庚・辛
水:壬・癸


