中国式四柱推命と日本式四柱推命の違いは「干合」に表れる
私が中国式四柱推命を本格的に学びたいと思った理由のひとつが、「干合」をきちんと理解したかったからです。
日本式四柱推命を学んでいた頃、本には干合が説明されているのに、その使い方が分からず、不思議に感じていました。
特に『四柱推命の完全独習』(三木照山先生)に書かれた干合が気になって仕方がなく、「これは中国式で学ばないと本質が分からない」と思い、中国式四柱推命の学びを始めました。
日本式四柱推命で鑑定したとき
中国式を学ぶ前、私は友人を日本式で鑑定しました。
命式(日本式)
時干 日干 月干 年干
辛 乙 庚 癸
巳 巳 申(月令)卯
日本式では
- 日干は 乙(きのと)
- 乙+庚の干合はあるが運用しない
- 寅卯空亡のため年柱の卯は作用せず
- 日干の根がなく弱い命式
という判断でした。
中国式四柱推命で鑑定し直したら
しかし、中国式で読み直すと命式が大きく変わりました。
- 月令が申(金)である
- 月令を得ている → 五行の力が強く働く
- 乙+庚は「変化干合」
- 日干の乙が「辛」へと変化
つまり、「従旺格」となる力強い命式に変わったのです。
あまりの違いに、私自身も驚きました。
友人の性質も「乙」より明らかに「辛」だった
実際、この友人は乙らしさ(柔らかさより調整力)より、辛の性質(精密さ・美意識・分析力)が強く、
「乙で読むと違和感があるのに、辛で読むとすごくしっくりくる」
という状態でした。
この経験から、私は
中国式四柱推命を学んで本当に良かった
と実感しました。
日本式と中国式の違いは、こんなふうに命式の核心にまで影響します。


