五行十干の「木」とは
五行十干の最初は、木の五行を表す 甲(きのえ/陽干)・乙(きのと/陰干) です。
甲乙は、「1番・2番」を示す順番でもあり、通信簿の甲乙丙丁(こう・おつ・へい・てい)にも使われていますね。
木の五行で植物を表すのは、十干の中で 甲と乙だけ です。ここがとても重要なポイントです。
甲(きのえ)は大樹
杉・桧のような、空へ向かって伸びる大きな樹木がイメージです。
甲の長所
- どんどん伸びる向上心
- 1つ達成すると次の目標を見つける
- 目立ちたい気持ちもあり、存在感がある
- 春生まれの甲は、特に成長力が強い
甲の短所
- 頭・目・神経など、上半身が弱りやすい
- 大樹でも台風で折れるように、急な挫折で落ち込みが大きい
- 見た目の強さとは裏腹に、繊細で弱さも持つ
乙(きのと)は草花・蔦
野に咲く花や、蔦のように巻きついて成長する植物です。
乙の長所
- 一人で主役になるより、みんなで咲く方が向いている
- 優しく柔らかく、サービス精神がある
- 自分の美しさを大切にし、きれいな色の服を好む傾向
- 他者のサポートが得意で、人を和ませる
乙の短所
- 庚(かのえ/刃物)が苦手(切られる=ストレス)
- 頭痛・神経疲れに注意
- 依存している甲に冷めた瞬間、すっと離れて次の環境へ移る
→ これは裏切りではなく「乙の生きる知恵」
甲と乙の違い(とても分かりやすい例)
- 甲は主役
舞台のど真ん中でスポットライトを浴びたい。堂々としていて強いが、突然の挫折に弱い。 - 乙は脇役
みんなと楽しく調和していたいタイプ。弱そうに見えて実はしぶとく、雑草のように踏まれてもまた立ち上がる強さがある。
甲は倒れると折れる。
乙は倒れてもまた伸びる。
この違いが、鑑定でも人生観でも大きな鍵になります。


