中国式四柱推命の特徴 続編

中国式四柱推命

以前ご紹介した中国式四柱推命の特徴についての記事が、多くの方に読まれています。
今回は、日本式四柱推命との違いがより分かるよう、少し説明を加えてみました。
中国式四柱推命の特徴と合わせてご覧ください。

◆ 日本式四柱推命では使うけれど、中国式四柱推命では使わないこと

空亡・天中殺を使わない

中国式では、
人生の流れを「空白」や「欠落」として捉えるよりも、
五行の流れ・バランス・作用関係を重視します。

そのため
空亡・天中殺という区分は用いず、代わりに
「なぜその時期に停滞や転換が起きるのか」を
命式全体と行運から読み取ります。


神殺は使わない

神殺は象意としては興味深いものですが、
中国式では
神殺単体で吉凶判断をしないという考え方を取ります。

重要なのは、
 ・どの五行が  ・どこにあり  ・どう作用しているかであり、
名称や象徴よりも構造と流れを重視します。


通変星単体での性質判断をしない

日本式では
「正官は真面目」「偏財は社交的」など
通変星の性質が分かりやすく使われます。

一方、中国式では
通変星は
命式の中でどう作用しているかが重要ととらえます。

同じ正官でも
 ・喜神になるのか  ・忌神になるのか ・他の星とのどう関わっているのか
によって、意味は大きく変わります。


十二運星を使わない

十二運星は成長段階を見る便利な考え方ですが、
中国式では
地支の蔵干・支合・冲・三合などの作用を優先します。

中国式四柱推命では、
十二運星を使ってエネルギーの強弱を判断することはありません。
エネルギーの強弱は、喜神・忌神をもとに、命式全体の流れを見て判断します。


三柱(年・月・日)だけでは占えない

中国式では
時柱を非常に重視します。

なぜなら、中国式四柱推命では、
命式全体の整合性を大切にするため、
時柱を含めて判断するからです。

三柱だけでは
命式の立体感が見えにくく、
精度の高い鑑定には不十分と考えます。


◆ 中国式四柱推命の特徴

地支の支合・冲を重視する

中国式四柱推命では、
地支を加味することで、
運気の流れがガラッと変わることがあります。
たとえば、天干の力が弱く見えても、
地支が強い場合には、
天干の巡りによって強い運気になることがあります。


三合・方合を加味する

三合や方合も、
命式を読む際に加味しますが、
それだけで運気を判断することはしません。


天干・大運との干合を見る

天干の干合は、
命式を読むうえで大切な要素です。
特に大運との干合は、
丁寧に見ていく必要があります。


格局は慎重に判断する

中国式四柱推命では、
格局には基本となる判断の基準があります。

ただし、命式の状態によっては、
その基準をそのまま用いることができない場合もあります。
そのため、命式全体、特に天干の関係性を見ながら、
慎重に判断していきます。

また、五行の偏りが少なく判断が定まりにくい場合には、
これまでの出来事の流れをうかがいながら確認することもあります。
鑑定お申込みフォームで、
良かった時期や大変だった時期をお聞きしているのは、
そのためです。


喜神・忌神を決定する

最終的に
命式の流れを整理し、
喜神・忌神を決めていきます。

これは
単なる吉凶判断ではなく、
命式の扱い方を知るための指針です。


◆ 日本式四柱推命と全く違うものではない

ここまで違いを述べてきましたが、
日干・五行・命式そのものは共通です。

干合などによって
変化する場合はありますが、
土台は同じです。

違うのは
鑑定するときの目の付け所

どちらが正しい・間違いではなく、
長い時間をかけて
伝わり方や解釈が変化してきた結果だと思います。

ただ、
命式を立体的に捉え、
行運との関係まで深く読むという点では、
中国式四柱推命は精度が高いと感じています。


◆ まとめ

四柱推命は
占いというより、
「命式の構造を読む学問」。

学び方や切り口が違っても、
最終的に
自分の命を理解し、
より良く生きるためのものです。

両方を学んだからこそ、
その違いと共通点が見えてきました。

🌿 本格的に四柱推命を学びたい方は
→ 【中国式四柱推命講座】ページをご覧ください。

中国式四柱推命