支合(しごう)について
支合とは、地支と地支、二つの支が合わさることを意味します。
支と支がくっつき合い、簡単には離れられない関係になることを指します。
支合には、あらかじめ決まった組み合わせがあります。
- 亥 と 寅
- 子 と 丑
- 卯 と 戌
- 辰 と 酉
- 午 と 未
地支において、隣り合った二つの十二支が支合すると、
その二つは共に 無作用(作用しなくなる) 状態になります。
たとえば、
日支が辰、月支が酉の場合、辰と酉が支合し、
この二つの地支は共に無作用となります。
冲(ちゅう)について
冲とは、相反する地支同士が反発し合い、
結果として無作用になる関係を指します。
冲にも、決まった組み合わせがあります。
- 亥 と 巳
- 子 と 午
- 丑 と 未
- 寅 と 申
- 卯 と 酉
- 辰 と 戌
冲も支合と同様に、隣り合った二つの十二支の場合にのみ作用し、
離れた位置にある場合には作用しません。
たとえば、
日支が午、時支が子の場合、午と子が冲となり、
この二つは無作用になります。
支合・冲はどこで使うのか
支合や冲は、まず 命式の格局判断 において使います。
地支に支合や冲がある場合、
その地支は無作用となり、
五行の点数計算には加算しません。
また、支合・冲は
大運・年運・月運などの 行運 でも重要な役割を持ちます。
行運によって支合や冲が生じると、
その時々で五行バランスが変化します。
それにより、喜神・忌神の力量が変わり、
運勢も変化していくと考えます。
この「五行バランスが動く」という見方は、
中国式四柱推命の大きな特徴であり、
日本式四柱推命との違いの一つと言えるでしょう。
五行バランスの変化を通して、
人の生涯全体の運勢の流れを見ていきます。
言うなれば、運命のバイオリズム のようなものです。
支合・冲が解除されるという考え方
支合や冲の関係は、固定されたものではありません。
行運によって 解除される場合がある 点も、中国式四柱推命の面白さです。
たとえば、
巳と申が支合して無作用になっていた場合、
そこに寅の行運が巡ってくると、申と寅が冲となります。
すると、
申と支合していた巳が解放され、
再び本来の巳としての働きを取り戻します。
このように、
大運や年運の地支によって五行バランスが変化し、
それに伴って運勢も動いていくのです。
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