通変星(つうへんせい)とは何でしょうか
通変星とは、
日干(にっかん)=自分自身から見たときの、
ほかの五行十干との関係性を表す呼び方です。
名前に「星」とついていますが、
夜空の星や天体の星ではありません。
通変星は、
陰陽五行説の「比和・相生・相剋」の関係を
日干を中心に整理したものです。
通変星は「関係性」を表すもの
この図では、
日干(自分)が「木」の人を例にしています。
日干である「木」から見たとき、
ほかの五行は次のように分類されます。
- 木から見て木 → 比劫(ひごう)
- 木から見て火 → 食傷(しょくしょう)
- 木から見て土 → 財星(ざいせい)
- 木から見て金 → 官星(かんせい)
- 木から見て水 → 印星(いんせい)
これはすべて、
日干との位置関係・作用の違いを表しています。
木の人を例にした通変星の意味
通変星の関係を、
「木」の人を例にして整理すると次のようになります。
- 木(比劫)
日干=自分自身
同じ五行の仲間・自分と同質の存在 - 火(食傷)
日干から生じる関係
自己表現・子供の星 - 土(財星)
日干が剋する関係
お金・物・人・現実的成果 - 金(官星)
日干を剋する関係
社会性・規律・責任・組織 - 水(印星)
日干を生じる関係
学び・保護・支援・親の星
このように、
通変星は「良い・悪い」ではなく、
自分とどう関わるかを示しています。
木の人以外の通変星はどうなる?
先ほどは「木」の人を例にしましたが、
通変星は どの五行でも同じ考え方です。
考え方のポイントは一つだけ。
- いちばん上に来るのは、必ず日干(=比劫)
つまり
自分の日干が基準になります。
通変星の対応表(5つに分類)
| 日干 | 比劫 | 食傷 | 財星 | 官星 | 印星 |
|---|---|---|---|---|---|
| 木 | 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
| 火 | 火 | 土 | 金 | 水 | 木 |
| 土 | 土 | 金 | 水 | 木 | 火 |
| 金 | 金 | 水 | 木 | 火 | 土 |
| 水 | 水 | 木 | 火 | 土 | 金 |
この表は、
通変星を5種類に分類した基本形です。
通変星は実際には10種類に分かれる
通変星は、
陰陽を分けて考えると
実際には10種類に分類されます。
(比肩・劫財・食神・傷官・正財・偏財・正官・偏官・正印・偏印)
まずは
この「5つの通変星」の関係を
しっかり理解することが大切です。


