通変星 財星についての考察 循環を学ぶ星  ~財星というエネルギーの本質~

通変星

財多身弱を中国式四柱推命で考える

財星とは何を表す星か

四柱推命でいう「財星(ざいせい)」とは、
単にお金そのものを指す星ではありません。

財星が表すのは
・お金
・仕事
・依頼
・人とのご縁
・役割や責任
・期待される立場

つまり、**自分のもとに集まってくる「外の世界との関わり」**を示す星です。

中国式四柱推命では
財 = 動くエネルギー  財 = 循環するもの
と考えます。

だから
財が多い=お金に縁がない
ではありません。

むしろその逆で、
財が多い命式は「ご縁・話・チャンスが集まりやすい」命式です。


「印多身弱・財多身弱=お金に縁がない」は誤解

財多身弱の人は「お金に縁がない」と言われがちですが、
これは中国式的には正確ではありません

言葉が示す通り、財は多い のです。

ただし問題は、
それを管理・保持・循環させる“身(自分自身)”が弱いという点。

たとえば
小さな子どもが
大人用の大きな自転車に乗れないように、

財多身弱の人は
「稼ぐ力や話が来る力」はあっても
それを自分の器で受け止め切れない状態なのです。


財多身弱の本質

「稼ぐ才能はあるが、扱い方を間違えると自分が削れる」

財多身弱の命式から見える本質は、ここです。

  • 稼ぐ力はある
  • 話は集まりやすい
  • 頼まれやすい
  • 期待されやすい

でも

  • 全部を自分で背負おうとする
  • 全部を自分で処理しようとする
  • 自分が我慢すればいいと思ってしまう

そうすると
👉 身が削れる
👉 消耗する
👉 疲弊する

「稼げない」のではなく
**「抱え込みすぎる」**のです。


財が情に吸われるとき

財多身弱の人は、
お金を「数字」や「道具」としてではなく
感情と一体化させて扱いやすい傾向があります。

たとえば

  • 子どもが困っている
  • 家族が大変
  • 頼まれた
  • 可哀想
  • 自分が我慢すればいい

こうした
情・責任・期待を
お金にそのまま乗せてしまう。

本人の中では、「愛」「当然」「責任」
という意識があるため、
削れている自覚がありません。

外からは、
「いい人」「面倒見がいい」「立派」
にも見られます。

でも、
本人だけが苦しくなる

これが、
財多身弱が「お金で苦労しやすい」と言われる
本当の意味です。


「お金で苦労する」の正体

財多身弱は
貧乏になるわけではありません。

ただ
👉 守れない
👉 循環が歪む

のです。

  • 気が大きくなって散財
  • 義務感での支出
  • 感謝されない使い方
  • 他人の尻ぬぐい
  • 家計簿が続かない

これは
「お金がない」問題ではなく
お金の扱い方・距離感の問題です。

正解はこれ👇

お金で苦労しやすい=お金の扱い方で苦労しやすい


中国式四柱推命的・開運ポイント

財多身弱の人にとっての開運は、
「もっと稼ぐ」ことでも、「一獲千金を狙う」ことでもありません。

  • 無理に稼がない
  • 競争に入らない
  • 全部を自分で背負わない
  • 任せる
  • 分散させる
  • 自分が直接触らない財を作る

「使わない勇気」
「一晩おく」
「その場で決めない」
「気分で買い物をしない」

このように、
お金を感情から一度引き離すことが大切です。

財は循環すると、
お金そのものではなく

  • 信頼
  • 役割
  • 影響力

として返ってくることも多く、
晩年ほど安定しやすい命式でもあります。


お金はエネルギーとして動く

世の中は、ギブ&テイクという循環で回っています。
お金も同じエネルギーで、
与えて、受け取って、また巡っていくものです。

お金そのものに意思はありません。
でも、扱う人の波動は確実に乗ります。

使うときの気持ち
受け取るときの気持ち

ありがとう
と受け取れているか。

ない
足りない
と思いながら使っていないか。

小さなエネルギーの差ですが、
積み重なると、
お金との関係性は大きく変わっていきます。


まとめ

財多身弱は「循環を学ぶ命式」

  • 財が多い=縁・チャンス・仕事が集まりやすい
  • 身が弱い=管理・保持・循環のエネルギーが不足
  • 苦労の正体は「情を乗せすぎた使い方」

だから
財多身弱は
「稼げない人」ではなく
「扱い方を整えると大きく変わる人」

ここに気づいた瞬間から
命式はちゃんと味方になります。