当たる? 当たらない? からの脱却を。。。
占いに対して、当たる、当たらないの2極の感覚をお持ちの方が多いのではないでしょうか?最近、この感覚が気になり始めています。物事は2極ではとらえられない、グレイゾーンのときが多いからです。また、時が経つにつれて、ある出来事に対する感じ方の印象も変化します。そのときの段階では、判断できないこともあります。人生万事塞翁の諺通り、いい悪いを決められないのが人生だからです。
当たる、当たらない感覚と似た様なことに、運気がよい、悪い。相性がよい、悪い。金運がよい、悪い。仕事運がよい、悪い。等の言い方をすることもあります。このような2極の言い方に抵抗があり、怖いと言う印象を持ちたくないと言う理由で、占いを敬遠される方もいらしゃいます。
このような、いい、悪いと言う2極の考え方や言い方を見直したいと、最近思っています。
運気に付いての考え方
運気は、格局から導き出された喜神、忌神の作用や五行バランス等から出し、大運(5年毎の運気)や、年運(1年毎の運気)が分かります。分かりやすく言うと、いい運気と呼んでいるのは喜神が多いとき、悪い運気と呼んでいるのは忌神が多いときです。命式の五行バランスの偏りが少ないときとも言えます。(その方の命式の格局に合った五行バランスに照らし合わせて判断します。)
例えば、忌神比劫が強い場合には、自分が強くなった気になって、相手の気持ちよりも自分の気持ちを優先して、強い言い方を相手にしてしまうことがあります。ほどほどの比劫であれば、穏やかな気持ちで相手に接することができる。等のように言動に違いが表れます。
喜神比劫が忌神財星を剋すときは、金銭運がよくなったり、収入が得やすくなったりします。忌神財星が強いときには、浪費傾向や金銭によるトラブルが起きやすい等が分かります。
だからと言って、そのような事柄が必ず起きる訳ではありません。そういう傾向があるだけのことです。だから、最初に、そのことを理解していれば、どんなときにも穏やかに過ごすことができます。「いい、悪い」の2極では、人生は語れないのです。
私も普段から、「いい、悪い」の2極の言葉を使うのをやめました。起きる出来事にいいも悪いもなく、全てをニュートラルの意識で見ることが大切だと感じています。
大切なのは五行バランス
最近、よく聞く言葉に「バランス」があります。四柱推命では、五行バランスを取れることを大切にしています。五行バランスが偏っているから、運気が悪いのではありません。
運気が悪いからと落ち込んで過ごせば、本当によくない出来事が起きるかも知れない。けれども、どの五行が強くて運気が悪い状態なのだろうかと、客観的にとらえれば、自分の行き過ぎの言動に注意することができます。結果的に、偏りに気を付けて主体的に生きることができます。四柱推命は、自分が道に迷わないための自分用のマップだと思います。
元々の命式表(持って生まれた五行バランス)を見ると、命式内に喜神が多い方、少ない方に分かれ、確かに、生まれながらによい運の方はいます。これは先天運だから仕方がないと思います。大運や年運は後天運になります。しかし、命式が悪いからイコール運気が悪いと思うのも考えものだとも思います。いい、悪いと決め付けずに、ご自分の人生の宝(自分の命式)を大切にしながら、生きてみたいものです。そんなことをふと、考えてみました。