【中国式四柱推命の鑑定例】偏官が多いと男性運がよい? ご縁と幸せな結婚の違い

明るく落ち着いた室内に、ソファと木製テーブルが置かれた相談スペース 鑑定例

ご相談者:本人(20代)

相談内容:
「そろそろ結婚したいと考えています。男性と出会う機会はあるのでしょうか。私には男性運がありますか」というご相談です。

日干:壬
格局:身弱の内格
喜神:水、金
忌神:土(偏官)

この方の日干は、水の五行に属する「壬」です。壬は、海や大河など、大きな水にたとえられます。

この方の命式には、天干にも地支にも土が多く、水が土に囲まれている状態です。

水は、本来、自由に流れていきたいものです。しかし、土が多すぎると、その流れが遮られてしまいます。この命式では、自分の思うように動きたくても動けない、自分らしさを発揮しにくい状態として読み解きます。

この方にとって、土の偏官は忌神にあたります。

女性の命式では、官星を男性や配偶者との関わりとして見ることがあります。ただし、男性を表す星が多いからといって、そのまま「男性運がよい」「幸せな結婚ができる」とは限りません。

大切なのは、その星が、その方にとってどのような働きをしているかです。

男性とのご縁があることと、その相手と幸せに暮らせることは、分けて考える必要があります。

この方の場合、偏官が忌神として働くため、相手の強い言葉や態度に押され、自分の気持ちを抑えてしまうような関係に注意したいところです。

鑑定では、男性からの暴言や暴力にも気をつけ、結婚を急ぐより、相手をよく見極めることが大切だとお伝えしました。

もちろん、命式に偏官が多いからといって、必ずそのような出来事が起こるわけではありません。命式から読み取れる傾向を知り、相手との関わり方や選択に生かしていくことが大切です。

相手を見極めるというのは、条件や第一印象だけで判断することではありません。

自分の話をきちんと聞いてくれるか。
意見が違ったときにも、落ち着いて話し合えるか。
嫌だと伝えたことを尊重してくれるか。
一緒にいるとき、無理をせず、自分らしくいられるか。

日々の小さなやり取りの中に、相手を知る手がかりがあります。

また、この方は身弱の内格です。命式全体のバランスから、自分の考えを遠慮して言えなかったり、相手に強く出られると、自分の気持ちを引っ込めてしまったりする傾向を読み取りました。

相手に合わせることはできても、それが続くと、自分ばかりが我慢する関係になってしまうこともあります。

だからこそ、まずは自分の気持ちを知ることが大切です。

「私はどうしたいのか」
「どんな関係なら安心して暮らせるのか」
「何を大切にして生きていきたいのか」

自分の思いを確かめながら、相手との関係を育てていく必要があります。

中国式四柱推命は、未来の出来事を知ろうとするだけでなく、自分の持つ傾向や、人間関係で気をつけたい点を理解するためにも役立ちます。

自分を深く理解することが、相手とよりよい関係を築くための一歩になるのです。

その後、この方は、そのときにお付き合いしていた男性と結婚しましたが、離婚されました。

そして、新たな男性と出会い、現在はお子さんを含め、円満な家庭を築いているとのことです。

このお話からも、忌神があるから幸せになれない、ということではないと分かります。

大切なのは、自分の傾向を知り、どのような相手と、どのような関係を築いていくかです。男性とのご縁の数だけでは、結婚の幸せは測れません。

【中国式四柱推命の豆知識】

偏官があると、男性運がよいのでしょうか。

日本式四柱推命の一部には、女性の命式に偏官があることを、男性とのご縁として重視する見方もあります。

しかし、中国式四柱推命では、偏官があるかどうかだけで吉凶を判断しません。

命式全体のバランスを見て、その偏官が喜神なのか、忌神なのか、どのような働きをしているのかを吟味します。

同じ「偏官」という星でも、その方の命式によって意味や働きは変わります。

「偏官があるからよい」「偏官が多いから悪い」と、星の名前や数だけで決めつけることはできないのです。

男性とのご縁があることと、自分にとってよい関係を築けること。その違いを丁寧に読み解くことが、大切だと考えています。