紫色と太極の関係

陰陽五行説
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陰陽五行説は日本の文化と関りがある

陰陽五行説とは、元々は別々の思想であった中国の陰陽説と五行説が結び付いて広まったものです。日本に伝わってくると、日本文化の隅々まで浸透し、日本人の様々な生活様式、しきたり、考え方等にも影響を与えています。

私は陰陽五行説に興味を持ったので、『現代に生きづく 陰陽五行』という本で感銘を受けたことを少しずつお伝えできたらと思っています。

高尚なイメージの紫色とは

紫色は貴人の色として昔から有名です。数千年前の中国が象徴する紫と言うのは、今でいう紫色とは違います。現代の紫色は、主に青+赤の混色で作りますが、中国で言う紫とは赤+黒の混色のような色だったとそうです。だから、鮮やかと言うよりは暗いイメージを表しています。

陰陽五行説で言う 五色とは何だろうか?

五行の要素→木 火 土 金 水 

五行の色 →青 赤 黄 白 黒  が当てられて、正色(せいしき)と言います。この5色は今後もよく使われるので覚えておいてほしいです。

陰陽五行説で言う 色と関りのある季節とは何だろうか? 

陽の季節→春(陽中の陰) 夏(陽中の陽)

陰の季節→秋(陰中の陽) 冬(陰中の陰)

  冬 水 黒  
陰中の陽  秋 金 白 ↑  太極
 ↓  宇宙そのもの  
陽中の陰  春 木 青
  夏 火 赤  

つまり、紫色とは?

黒+赤 から生まれた紫色は

上の表から浮かび上がるものは、黒=冬=陰中の陰 赤=夏=陽中の陽 と言うことです。つまり、紫色が表すものは陰+陽の極みであるのです。これは、陰陽融合を示す「太極」を象徴した色だと言うことが分かります。

陰陽五行説で言う「太極」とは何だろう?

太極と言う言葉も陰陽五行説では時々お目にかかるから覚えておいてほしいです。太極の概念は、古代中国の哲学者である老子が提唱した道教の中心的な原理の一つで、万物が相反する二つの要素(陰と陽)から生じ、相互に補完し合い、変化し続けると考えられています。これは、自然界や人間社会のバランスと調和を強調することにもつかわれています。また、宇宙そのものを示すともされ、大きな枠組みとして理解しておくといいと思います。

陰陽五行説と色に関わる使い方

皆さんが普段、さりげなく使っている言葉にも、陰陽五行説が使われています。例えば「青春」「白秋」秋は、白のように色を感じさせない無色透明なイメージのものを指し、寂寥感を漂わせる秋をさしています。

☆色と季節を想像するだけでも、情緒あふれる気分になれますよね。