梅雨入り間近な空のもと、農作業は急ピッチで進みます。「芒種」で種をまいた植物は、これからどんどん成長していきます。 そのため、「芒種」は「ものごとを始めるのに縁起がよいとき」と、言われています。
二十四節気 小満
二十四節気9番目の 「芒種」6月5日~6月20日です。次は6月21日の「夏至」です。
芒(のぎ)は稲の先にある突起の部分で、「芒種」とはそうした穀物の種を蒔くころのことです。麦の刈り入れが終わり、田植えシーズンが本格化します。
ちょうどこのころには、梅の身が黄色くなり、梅干し作りもスタートします。引き続き、農家は多忙を極めます。
一方で、天候は梅雨入り間近です。今と違って手作業で全てを行い、一つの作業にかかる時間も労力も相当なものでした。天候と真剣に向き合う様子がうかがえます。
七十二候
初候
螳螂生 かまきり、しょうず 秋に生み付けられた卵から、かわいいカマキリの赤ちゃんが誕生するころ カマキリは害虫を捕まえてくれる心強い助っ人
次候
腐草為蛍 くされたるくさ、ほたるとなる 昔の人は、腐った草がホタルになると信じていたと言う ホタルがふわっとあかりを灯し飛び交う風景に、今も昔も心ときめく
末候
梅子黄 うめのみ、きばむ 梅の実は完熟し、淡い黄色に色付くころが梅雨入りの目安 うっとうしい季節だが、植物は恵みの雨を受けて生き生きと育つ
旬の物
食材
- トマト
- 黄梅
- サクランボ
- ビワ
- 新ショウガ
- アジ
- アイナメ
- アユ
風物詩・習わし
- 梅干し
- アジサイ
- キキョウ
- 鮎釣り
- 新ショウガ甘酢漬け
- 入梅