暑さが少し和らぐころ。涼しさを含む風、夜になると庭先から聞こえる虫の音に、秋の気配が漂い始めます。
二十四節気 処暑(しょしょ)
二十四節気14番目の 「処暑」 8月22日~9月6日です。次は9月7日の「白露」です。
「処」には止まる、留まるという意味があります。8月後半にさしかかると、日中は相変わらずの残暑が続きますが、朝夕は暑さが収まり、過ごしやすくなってきます。空は澄んで高く、風は爽やか、濃く短かった影が長く柔らかくなってきています。
本来の七夕はこのころです。新暦の7月7日は梅雨の真っただ中であるため、天候に恵まれず見えないことが多い天の川も、この時期になるとすっきりと晴れた秋空に輝いて見えます。
七十二候
初候
綿柎開 わたのはなしべ、ひらく 綿を包む柎(はなしべ)が開き、中からふわふわした綿毛が姿を現すころ これをほぐし綿の糸を紡ぐ作業が始まる
次候
天地始粛 てんち、はじめてさむし 日中は厳しい暑さが続くが、朝夕は少しずつ涼しくなり、天気図には秋雨前線が現れ、秋の気配が感じられる
末候
禾乃登 こくのもの、すなわちみのる 稲穂が膨らんで黄金に色付き、早いところでは稲刈りが始まる 台風が来襲してくる時期でもある
旬の物
食材
- カボス
- スダチ
- 青柚子
- 青唐辛子
- 新里芋
- サンマ
- イワシ
- シマアジ
- 新米
風物詩・習わし
- ワレモコウ
- スズメバチ
- モズ