格局判断から喜神 忌神を導き出すまで

中国式四柱推命と日本式四柱推命の違い
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格局(かくきょく)判断について 格局判断は難しい

格局判断ができないと、正確には四柱推命占いができません。

格局判断とは、その人の命式(めいしき)の中の五行バランスや月令の加味、干合、支合、冲があるかないかを見て、身強、身弱、従格かの判断をしていくためのものです。

格局判断が最も難しいところで、これを間違えると、性質、運勢等の占い結果が違ってくるので大変慎重にしなければなりません。

日本式四柱推命と中国式四柱推命での違い

日本式四柱推命の格局判断の特徴

私は、いくつかの四柱推命判断を学びましたが、各局判断の方法にはいろいろとありました。また、はっきりとしない方法もありました。

特に、日本式四柱推命占いでは、通変星や十二運を主に使って、吉星と凶星を探り当てる方法が主になっています。

また、日本式四柱推命占いでは、地支の蔵干を全て使いません。例えば、辰が地支にあったとします。辰には「土・木・水」の3つの五行が含まれていますが、日本式四柱推命では、その人の生誕月日で、「土・木・水」のどれか1つしか使いません。だから、辰と言う同じ地支を持った人でも、地支に土があったりなかったりします。この土のことを、蔵干(ぞうかん)と、呼びます。

これはもったいないことだなあと思います。五行バランスで、運勢を見るときに、水があったらよかったと思っても、水が使えないからです。

そして、地支の五行が通変星を決定するので、日本式四柱推命では、蔵干は大きな役割を果たしていることになるのです。そして、その通変星が大きな役割を担っています。

また、地支に空亡があるとこの地支も使えないという占い方もありました。空亡は、12個の十二支のうちの2個の十二支に当たりますから、空亡がない命式の方が少ない位で、これももったいないなあと思いました。

このような理由で、日本式四柱推命では、各局判断の仕方が中国式四柱推命とは違います

中国式四柱推命での格局判断の特徴
  • 天干の十干の干合を考慮します
  • 地支の支合、冲を考慮します
  • 地支に支合、冲以外の十二支の五行は全部使います
  • 通変星は使いません

※最後に命式内の各五行の点数を計算します

身強(みきょう)と身弱(みじゃく)と従格(じゅうかく)

五行の点数ができたら、やっと、その命式が身強か身弱か従格かを判断します。

先ほども述べましたが、中国式四柱推命では、各局判断は慎重に行います。

※身強と従旺格、従強格

※身弱と身弱の従格(従児格 従財格 銃殺格等)

等、間違えやすいので慎重に行っています。

喜神、忌神が決まります

格局判断後に、喜神(きしん)、忌神(いむかみ)かを判断します。

日本式四柱推命では、調候用神(ちょうこうようじん)と言って、日干に季節的に必要なものを用神(日干を助ける五行)として扱うことが多いです。

中国式四柱推命では、調候用神も使いますが、まずは喜神と忌神を決めて、その命式を占います。やっと、占うための基盤ができました。