中国式四柱推命と日本式四柱推命の違い 3種類の干合

中国式四柱推命と日本式四柱推命の違い
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詳しく説明します。

干合について 思うこと

干合ってすごい!!

以前の記事にも投稿しましたが、私が中国式四柱推命に魅せられた最も大きな理由は、「干合の扱い」にありました。

中国式四柱推命では、日本式四柱推命で扱っている空亡や特殊星は使わなかったり、通変星のとらえ方が違ったりする等、いろいろな違いがあります。

逆に、「干合」はがんがん使います。干合を使わないときはありません。この不思議に魅せられました。すごく簡単に言うと、陽干と陰干の決まった2つの十干の組み合わせで、必ず変化が起きるのですから、奥が深いんです。

今日は、干合の組み合わせや、干合の内容について説明致します。

干合って何でしょう?

「干合」と言う言葉は、普段の生活では使われません。占星術や占いの分野で使われる用語です。

四柱推命で使われる「干」と言う言葉は、十干を表します。その十干が2つ「合」→合わさり、何かしらの作用が起こることです。

何かしらの作用には、よい意味も悪い意味もあります。よくも悪くも、因縁が深い2つの干と言うことですね。

先ほど述べたように、干合は陽干と陰干の組み合わせで起こります。「陽」+「陰」の組み合わせ、何かに似ていませんか?「磁石」ですよね。N極とS極がくっ付き合うように。→引き合うのですね。

だから、日本式四柱推命では、干合同士だと、仲よしと、教わりました。

中国式四柱推命では、仲が良いときもあるけれど、干合になると困ってしまうことも多々あります。だから、干合の扱いは難しいのです。でも、奥が深く、いろいろな現象を見ることができるとも言えます。

その位に、2つの干の結び付きが強いのです。

干合の内容を説明します

合の組み合わせは何でしょう?

干合の組み合わせは全部で5つあります。

 陽干  甲  丙  戊  庚  壬 
 五行 
 陰干 
 五行

左の表をご覧ください。↓の向きを見ると、陽干が陰干を剋している関係になります。

この関係は、以前の「五行について 相剋」で記した関係です。

干合の仕方には3つある

これらの干合の関係が、天干、あるいは年運のどこで起こるかにより、干合の仕方が変わります。3パターンの干合の仕方があります。

  • 変化干合  
  • 無作用干合
  • 倍加干合

変化干合について

この干合は強烈です。何と言っても、文字のごとく、違う干に変化するのですから、驚きです。変化干合には大切な決まりがあります。

  陽干     甲  丙  戊  庚  壬 
  五行 
変化後
変化後の五行
 陰干 
 五行
変化後
変化後の五行
月令の決まり

☆すごいですよね。変化干合は 

私が1番驚いたのは、火が水に 変化する干合です。火と水の太極ですから、

誰が思い付いたのでしょうか。すごく不思議です。

☆ただし、条件があります。月令が、変化後の五行と一致していないと変化干合はしません。

変化干合が起こりうる柱は年干と月干 月干と日干 日干と時干です。

 

無作用干合について

無作用干合とは、2つの干の結合力が強すぎて、身動きが取れなくなり、結果的に、2つともが消えてしまうような干合のことですが、一応、元の干自体はそこにあります。

命式では年干と月干の関係のみ、無作用干合が起こります。日干では起こりません。日干が消えてしまっては元も子もありません。

倍加干合

倍加干合は、変化干合しない干同士で起こります。変化干合は、月令が変化後の五行と合っていないと起こらないので、変化干合しなかったら、倍加干合と言って、日干と干合する干が1つ増えます。

干合の底力

干合によって大きく違う運気

干合は命式の天干内で起こります。

加えて、行運(こううん)との間で起こります。だから、毎年の年運が干合の影響を受けると、五行バランスが大きく変わります。

干合運気にも大きな関係があることが分かります。