五行から見るあなたの本質5/5 日干水の人     

陰陽五行説

水のエネルギー(壬と癸)

風の時代──それは、「境界を越える」時代
国や組織、肩書きやルールといった“かつての枠”がほどけていく中で、
私たちに求められるのは、流れを感じる力しなやかに適応する力です。

そんな風の時代に深く共鳴するのが、「水」のエネルギー
水は、決して逆らわず、抗わず、それでいてあらゆるものを乗り越えていく魂の象徴。
形にとらわれず、変化を受け入れながら進むその姿には、静かな強さと深い叡智が宿っています。

シリーズ第5回目は、水の性質を持つ2つの十干、「壬(みずのえ)」と「癸(みずのと)」に宿る「大きな流れ」と「繊細な感受性」をご紹介します。

「大いなる流れ」と「繊細な癒しを宿す」壬・癸の世界


壬(みずのえ)=大河のようにうねる海のエネルギー 🌊

魂のテーマ:大いなる流れと、自由を抱く冒険者

壬の魂は、深く広く、海のようにすべてを包み込む存在。
決められた枠やルールの中では生きられず、常に「本当の自分」に従って進もうとします。

外から見ると気まぐれに映ることもあるかもしれません。
けれどその奥には、「自分の流れを信じる」という深い確信があります。

壬の人は、生きることそのものが旅。
未知なる可能性を求めて、自由に動き、学び、経験しながら、
気づけば多くの人や世界をつなぐ“流れの起点”となっています。

ときには制御不能なほどの勢いや、情緒の波を持つかもしれません。
でもそれは、あなたの中に「生命そのものの豊かさ」が満ちている証。

あなたが感じる“流れたい方向”には、必ず意味があります。
その感覚にもっと誠実でいてください。
自由であることは、責任と表裏一体──
それでも流れ続ける姿に、人は勇気をもらうのです。


癸(みずのと)=霧雨や雫のように静かに潤す水のエネルギー 💧

魂のテーマ:繊細な共鳴と癒しのしずく

癸の魂は、目に見えないものを感じ取り、そっと寄り添う力を持っています。
まるで朝露のように静かに降りてきて、
誰にも気づかれないまま、心を潤し、癒し、整える──それが癸のエネルギーです。

感受性が豊かで、場の空気や人の感情の“揺れ”にとても敏感。
だからこそ、自分がどこまで影響を受けているのか分からなくなり、疲れてしまうこともあるかもしれません。

でもそれは、世界を“肌で感じている”からこそ得られる共鳴力。

癸の人は、言葉にできない繊細な真実や、まだ形になっていない想いをすくいあげ、
静かにその場を整え、導くことができる存在です。見えないけれど、確かにそこにある──
それはまさに、水の叡智であり、癒しの本質。

あなたがそっと差し出す“ひとしずく”は、乾いた誰かの心を確かに潤しているのです。


💧水のエネルギーまとめ(壬・癸)

壬(みずのえ)=海・大河のエネルギー

  • 枠にとらわれず、自由に流れる冒険的な魂
  • 情熱と情緒の波を持ち、大きな可能性を秘める
  • 経験によって学び、深まり、世界をつなぐ
  • 「生きることそのものが旅」──壬の人です

癸(みずのと)=霧・雫のエネルギー

  • 繊細で感受性が強く、共鳴力にあふれた魂
  • 小さな違和感や微細な変化をキャッチし、整える力
  • 静かで控えめでも、その存在は場に“癒し”をもたらす
  • 「静かに、でも確かに、心を潤す」存在です

🌊風の時代における「水」の叡智

風が情報と変化をもたらすなら、
水はその流れを受け止め、しなやかに活かす力

誰かの声にならない気持ちを受け取り、
まだ誰も見ていない方向へ、そっと流れを導く──
そんな「水」の働きは、これからの時代の調和と癒しの鍵になります。

あなたの感じる“内なる流れ”は、宇宙とつながるひとすじの道しるべ。
自由であること、そして深く共鳴すること──
その両方を受け入れて、あなた自身の流れを信じてみてくださいね。

🔔 次回のご紹介

これまで「木」「火」「土」「金」「水」と、それぞれの十干が持つ個性とエネルギーを旅してきました。

この世界は、すべてがめぐり、つながり合っています。まるで季節がめぐり、自然が循環するように、私たちの心と魂も五行の流れと共に呼吸しているのです。

次回は、この壮大な「五行のめぐり」そのものにフォーカスを当て、木から始まり火、土、金、水へとつながる命の循環と、その中に秘められた深い智慧を紐解いていきます。

風の時代に生きる私たちにとって、この五つのエネルギーがどのように調和し、助け合い、私たちの人生を形作っているのか。
その神秘的なつながりを感じながら、より豊かで輝く自分自身と出会う旅へ、ぜひご一緒しましょう。

どうぞお楽しみに✨