五行十干 土の特徴

陰陽五行説
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五行十干について説明をしたいと思います。火の次の五行土を表す戊(つちのえ)陽干と己(つちのと)陰干です。

戊(つちのえ)は陽の土で山岳の土・堤防の土を表します

戊はそびえたつ山岳です。遠くからでも目に付き、人々が頂を目指して登ってきます。

戊の長所

気候のよいときには人々が山に集まり、鳥たちも動物たちも木々の下に集い走り回ります。皆の憩いの象徴です。そのような山岳のイメージから、堂々と悠然とし大らかに構えた戊の方の様子がイメージできるかと思います。

土のように信念は固く軸がぶれない安定感があり、基礎固めをしてから物事に着々と取り組みます。約束を守り、責任感があり、信じた人には忠誠を尽くします。

大地のイメージもあるので、大勢の人が上に乗ってきます。義理人情があり優しいので、人々の相談役にももってこいです。

戊の短所

長所は短所でもあります。自分は堂々とし、ゆったりと構えています。それを反対にとらえると、自分は動かずに周りの人々を支持する側の人に回ります。土の気が強すぎると、高慢さや自己中心性が目立つようになります。

また、土のように固いために、石頭で柔軟な発想ができない場合もあります。自分が信じた道を真っ直ぐに進み、面白みに欠けるところはあるかもしれないですね。

己(つちのと)は陰の土で田畑の湿土を表します

己の長所

己は田んぼや畑の土ですから、収穫するのが目的な面があります。だから、人を育てることが得意です。家族でも、会社でもいろいろなことを教えてあげて、その人が成長し人々の役に立つことを喜びます。だから、一生懸命にお世話をし、お世話自体が楽しいと言った感じの人です。どちらかと言うと家庭的で穏やかです。

柔軟で多芸多才で、手先が器用で器用貧乏と言われる位、何でもそつなくこなします。己以外の人でも。どちらかと言うと、陰星の人(乙 丁 辛 癸)の方が手先が器用な傾向があります。

己はお世話好きの器用さんですが、内面には複雑性も秘めています。外から見るほどには単純なタイプではありません。

己の短所

長所は短所にもなるということで、行き過ぎると、しつこくなりすぎるので気を付けましょう。

農家の人々が野菜を収穫するまでをずっと楽しみにしている様に、己の人は自分のことのように最後まで自分がしてあげた結果が気になる傾向にあります。

物事には迷いやすい面があり、決断が付けにくいです。

戊と己の違いは

戊は堂々としていて、それほど人のお世話はしませんが、大地ですので、大勢の人が踏みつけます。それでも文句も言わずにじっと耐えるところがあります。

戊は固さがあり、崩れにくく、堤防となって水を堰き止める働きができます。

己は自分がお世話をしたい、何かしてあげたい、人に何かをしてあげることで、自分も嬉しい気持ちになります。だから、細目に動きます。戊と己は動きの違いが大きいです。

己は元々が湿度ですから、崩れやすく脆いです。

同じ土でも、行動パターンや脆さの違いがあります。