五行十干 金の特徴

陰陽五行説
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五行十干について説明をしたいと思います。土の次の五行金を表す庚(かのえ)陽干と辛(かのと)陰干です。

庚(かのえ)は陽の金で鉱石・刃・剣を表します

庚は癖やあくが強く、扱いが難しい五行です。庚は常に意識して鍛錬され続けないと錆びた鉱石に戻ります。鍛錬とは丁の溶鉱炉に入れて溶かして形作ることです。さもないと、役に立ちません。

庚の長所

想像してみてください。丁に鍛錬されて切れ味のよくなった刀や鋏を、これを人間で例えるならば、大変優秀な切れ味のよい働き者になり、社会でも活躍します。鋭い刃物が、物事をすぱっと一刀両断に叩ききる強い力があるように、潔く意志が強く、物事に屈しません。

頭の回転もよく、決断力が強く負けず嫌いです。また、感性が鋭く直観力があります。

何事にも白黒付ける性質です。

庚の短所

もしも、鍛錬されないで錆びついた庚はどうでしょう。全く使い物にならない刃物は役に立ちません。怠惰で怠け者になります。また、堅い物故の頑固さを持っているため、大変扱いにくいです。そのくせ、変にプライドは高いので、虚栄心が強いです。

辛(かのと)は陰の金で砂金・珠玉・宝石を表します

辛の長所

辛は宝石に例えられるように、美しく繊細で光を反射させます。庚と違って生まれたときから洗練されているため、鍛錬の必要がありません。とても繊細で感受性が強いです。孤独に自分を貫くところがあります。表向きには見られない芯の強さを持っています。

宝石と同じで、いつでも身ぎれいにし、自分を輝かせています。また、周りの人に会うときにも身だしなみを整える気持ちがあります。身の回りを清潔にしたり整理整とんしたりして清潔を好みます。

辛の短所

自分だけで光ることができるためか、生まれながらに孤高であることを好み、プライドも高いです。他人に頼ることも余りしない、苦労性です。また、他人と群れることもあまり好みません。一人でいることが好きな星です。

弱点は、暑い太陽(丙)、鋭い刃物(庚)、自分を汚れさす土(己)等、自分を弱める物がいろいろとあるので、相手を見極めて付き合っているうちに、孤独性に成らざるを得ないのかも知れません。

頭の回転が早く、いろいろなことに注意が向きます。

庚と辛の違いは

庚も辛も、はっきりとした性質です。中途半端は好きではありません。物事をすぱっと、白か黒で判断する傾向があります。自分の意見がはっきりしているので、ぐずぐずしている人を見るといらいらが募る傾向があります。人生は白黒付けられることの方が少ないですから、ある程度の許容量を持つと生き辛さが少し減るかも知れませんね。

庚は周りの状況によって、自分の性質が全く違ったものになりますが、辛は生まれ持った性質そのものです。

庚は強いですが、辛はどんなに強くても庚のような偏狭になることはありません。弱い辛は気が小さいです。火にあぶられると溶けてしまいます。