相撲と陰陽五行説

陰陽五行説
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大相撲初場所が両国国技館で1月14日から開催されています。

大相撲はいつから国技になったのでしょうか?

時代の変遷とともに社会的、政治的な影響を受けながら、明治42年6月2日に常設相撲場となる両国国技館が落成となった時に国技となり、純粋な日本の伝統文化となっています。

相撲には、陰陽五行説と関連のある事柄がたくさんあります。

普段は気付かないけれども、陰陽五行説と関連付けて観戦するのも一興でしょう。

相撲の土俵

相撲の土俵は四角形で 大地=陰を表し、東西南北を正確に指し示しています。
内側の円形は 天=陽を表しています。

国技館の土俵にはが付けられていますが、
元々は 丑寅(うしとら)柱 辰巳(たつみ)柱 未申(ひつじさる)柱 戌亥(いぬい)柱 の四柱が設けられていました。
観戦しづらいと言う理由で四柱が取り除かれました。

北 辰東 未西南 戌西 を表します。

代わりに、 青 赤 緑 白
四色の房が取り付けられましたが、五行に配当された色(青 赤 白 黒)ではありませんでした。

☆青は木(東) 赤は火(南) 白は金(西) 黒は水(北)を表します。

月と太陽 ハッケヨイ 残った!

行司の握る軍配には月と太陽が描かれています。
月は陰 太陽は陽 です。


行司の唱える 「ハッケヨイ 残った」 は 易のハ卦(はっか)を指し、八方位を意味しています。
八方位とは 東 西 南 北 東宝 東南 南西 南北 を表しています。

四方八方 丸くおさまり
天下泰平 という状態が 「ハッケイヨイ」 の言葉に込められています。

四股(しこ)

力士が踏む四股は邪気を払い、踏み固められた土地を清める効果があります。
陰陽道で結界を張るときに行う反閇(へんぱい)に由来します。

反閇とは、陰陽師が邪気を払い除くため呪文を唱え大地を踏みしめ、千鳥足に歩む呪法のことです。

平安朝以来天皇・将軍など貴族の外出にあたって多く行われ、悪い方角を踏み破る意味があるとのことです。

所作の一つ一つに、古来より引き継がれた伝統の重みが感じられます。

☆主に平安時代から明治時代末期までは、陰陽師の存在や影響力が非常に大きく、吉凶を占ったり結界を張ったりすることで国や天皇を守る役割を担っていたそうです。