二十四節気 大雪
12月7日は、二十四節気21番目の「大雪」です。12月7日~12月21日
次は「冬至」になります。
木の葉もすっかり散り終え、本格的に雪が降りだすと、季節は真冬になります。
重々しい灰色の雲が空を塞ぐ 雪曇りの日も多くなります。
『雪いよいよ折り重ねる折からなれば也』※雪が激しく降り始めるころを意味する。
暦便覧
『冬はつとめて。雪の降りたるはいふべきにもあらず。霜のいと白きも、またさらでも、いと寒きに、火など急ぎおこして、炭持て渡るも、いとつきづきし。昼になりて、ぬるくゆるびもて行けば、火桶の火も白き灰がちになりてわろし。』
出典 : 枕草子第一段 清少納言
冬は、早朝(がよい)。雪の降っている朝は言うまでもない。霜が降りてとても白いのも、またそうでなくても、大変寒いのに、火などを急いでつけ、炭を持って廊下を運びまわるのも、とても似つかわしい。昼になり、寒さがゆるくなってくると、火桶の炭火も、白い灰が多くなっているのは見た目がよくない。(現代語訳)
★早朝の澄んだ空気が身に引き締まります。まだうす暗い朝の廊下を炭を持って運ぶ様子が何とも美しい情景です。この冬の空気感、吸い込まれそうな自分だけの時間、朝の瞑想にはぴったりかも知れません。
☆雪は昔から花に例えられ、結晶の美しさから 雪の花 六華(りっか)
香りがない花と言うことで、 不香の花(ふきょうのはな)と表現されることもありました。
☆雪景色も人々の楽しみの一つで、江戸時代にはしんしんと雪が積もる静寂の景色や月の光を受けた雪明かりを鑑賞する 雪見 が粋な遊びとされていました。
季節は生活の一部であるという贅沢な過ごし方、心がリラックスし、副交感神経が優位だったに違いないです。このゆとりある生活を見習おうと思います。寒さ対策をして、冬ならではの愉しみ方をしてみてくださいね。
旬の物
食材
- 天王寺カブ
- 百合根
- クワイ
- アマダイ
- カワハギ
- まだこ
植物・生き物・風物詩
- 羽子板市
- シクラメン
- ムラサキシジミ
- 年賀状