中国式四柱推命と日本式四柱推命では、格局の扱いが大きく異なります。身弱と身強が反対だったり、外格を内格ととらえたりする等の大きな違いがあります。そうすると、鑑定結果は真逆になります。喜神、忌神が反対になるために、運気のバイオリズムが逆になってしまいます。中国式四柱推命では格局をはっきり出すので鑑定結果が分かりやすいです。
日本式四柱推命の鑑定結果が腑に落ちなかったり、疑問に思ったりした方が中国式四柱推命での鑑定を依頼してくださり、納得したと満足されることが増えてきました。日本式四柱推命の鑑定で満足できなかった方は、中国式四柱推命で、ぜひ納得していただきたいと思います。
格局について説明します
格局とは何でしょうか。格局とは四柱推命の命式表から導き出されたあなたのタイプ、大まかにとらえた傾向のことです。この世界では、分かりやすくするために型を使います。血液型ならばA型、B型、O型、AB型(どうしていつも、こういう並びで書いてしまうのか?当たり前のようにやっている順番も型でしょうか⁈)星座、動物占い等、なぜか、型に当てはめると人は安心する傾向があるようです。
中国式四柱推命の格局が、その型に当たります。日干の五行十干も型と言えるでしょう。
格局は内格、従格の2パターンに分けられます。簡単に言うと、内格とは日干(自分を表す五行十干)の五行のバランスを取ることがよいという考えに基づく命式。従格は五行の偏りがありすぎてバランスが取れない命式を言い、無理にバランスを取ろうとしないで、その偏った五行をさらに強めると言う考え方に基づきます。
そして、それぞれが身弱と身強に分類されます。つまり、ここまでの組み合わせで大きく4パターンに分かれます。
日本式四柱推命を学んでいたときは、中国式四柱推命での従格はほとんど使われませんでした。日本式四柱推命の本には記載されていますが、すごくややこしい説明で、例題も少なく意味がよく分かりませんでした。外格の人は数パーセントの確率でしか存在しない、大変珍しい人だと教わりました。
だから私は、従格の人は特別だと言う印象を持ちました。これも、日本式四柱推命に疑問を抱いた一つになります。
そして、中国式四柱推命で学んでいくうちに、この疑問も解消できました。だって、従格の人は普通にごろごろいましたから。。。。。びっくりしました。特別ではなかったのです。(内格の人よりは少ないです。)
そして、この偏りを個性として生かそうと言う考え方に大きく惹かれました。
格局の分類
先ほどの4つのパターンをもう少し、細分化しますね。分かりやすく表にまとめます。
内 従 | 日干強い | 日干弱い | ||
内格 | ①身強の内格 | ②身弱の内格 | ||
従格 | 身強の従格 | ①従旺格 | 身弱の従格 | ③従児格 |
②従強格 | ④従財格 | |||
⑤従殺格 | ||||
格局 | 従神 | 苦手 |
従旺格 | 比劫 | 官星 |
従強格 | 印星 | 財星 |
従児格 | 食傷 | 印星 |
従財格 | 財星 | 比劫 |
従殺格 | 官星 | 食傷 |
内格は2パターン 従格は2パターンを細分化して、5パターンになります。
従格の判断は実に複雑で難しく、中国式四柱推命の醍醐味でもあります。
さて、従格にはそれぞれ従神があります。命式内の特に強い喜神を従神と言います。偏った五行をますます強める通変星のことです。この従神はとても頼もしい存在です。すごく強いのですが、行運で根っ子を失うと、しゅん↓としょんぼりして元気を失ってしまいます。従格の特徴は不思議で奥深いので、次の機会に説明をします。
中国式四柱推命と日本式四柱推命の格局の違い
四柱 | 天干 | 地支 | 根 | 蔵干 日本式 |
年柱 | 辛(かのと)金 | 己 | 火金 | 戊土 |
月柱 | 辛(かのと)金 | 丑 | 土水金(月令) | 癸水 |
日柱 | 戊(つちのえ)土 | 寅 | 木火 | 戊土 |
時柱 | 壬(みずのえ)水 | 戌 | 土金火 | 辛金 |
☆中国式四柱推命では従児格です。
喜神は食傷と財星です。
通変星 | 五行 | 天干 | 地支 | 日本式根 |
比劫 | 土 | 1 | 2 | 2 |
食傷 | 金 | 2 | 3 | 1 |
財星 | 水 | 1 | 1(月令) | 1 |
官星 | 木 | 0 | 1 | 0 |
印星 | 火 | 0 | 3 | 0 |
☆日本式四柱推命ですと、比劫 食傷 財星の五行バランスに偏りがありません。身旺と判断されました。
☆中国式でははっきりと従児格だと判断できます。
☆日本式四柱推命の判断は月令、十二運、空亡、五行の分布や相互関係を加味する等、難解です。