五行説の体系化2

陰陽五行説
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五行説(ごぎょうせつ)の体系化

以前も紹介いたしましたが、五行説は次々と広がりを見せて、身近なものを取り込むことに成功しました。まだまだ、広がりを持ったものについて紹介致します。

ますます広がりを持った五行説

「時」と「場所」を取り入れた五行説は、まだまだ広がりを持っていくのです。

音楽も取り入れていった五行説

勢いを持った五行説は、次は「音楽」を組み込むようになりました。中国や日本の音律のことを五韻と言い、角(かく)・緻(ち)・宮(きゅう)・商(しょう)・羽(う)5つのリズムを指します。

角に木、緻に火、宮に土、商に金、羽に水と言うように五行を配当しました。

これによって、音楽も五行説に組み込まれたのです。

五味(ごみ)も取り入れていった五行説

五味とは、5種類の味のことを指します。五行説は、次は味覚をも取り込んだのです。五味とは、酸・苦・甘(かん)・辛(しん)・鹹(かん)(塩辛い)を表します。

酸に木、苦に火、甘に土、辛に金、鹹に水と言うように五行を配当しました。

これによって、味覚も五行説に取り組まれたのです。

医学の分野にも及ぶようになった五行説

皆さんは、五臓六腑と言う言葉を聞いたことがあることと思います。人間の内臓を示します。

五行説の広がりは留まるところを知らず、医学の分野にも及ぶようになりました。

五臓とは、肝臓、心臓、脾臓、肺、腎臓の5つの臓器になります。

肝臓に木、心臓に火、脾臓に土、肺に金、腎臓に水が当てられます。

六腑とは、大腸、小腸、胆嚢、胃、三焦、膀胱を示します。

三焦とは気と水の「通り道」を意味していて、上焦・中焦・下焦の3つに分けられます。対象となる臓器はありませんが、上焦とは、心臓の下と胃の上の部分、中焦とは、胃の中央、下焦とは膀胱の上辺りと言われています。

「色」も取り入れた五行説

色も五行説に取り込まれました。

五色(ごしき)は、青、赤、黄、白、黒です。

青は木、赤は火、黄は土、白は金、黒は水に配当されました。